この4月から当院は開院10年目を迎えます。この節目の年に若手在宅医の養成、研修のための日本在宅医学会専門医プログラムを開始します。

これは日本在宅医学会(http://www.zaitakuigakkai.org/index.html)が2009年から在宅医療専門医育成のための研修プログラムをスタートさせたもので、当院は昨年、後藤 慶次院長が日本在宅医学会認定専門医となり、このプログラムを行うことが可能となりました。

この研修プログラムは、在宅医療専門医を目指す医師が、一年(あるいはそれ以上)の期間、日本在宅医学会が認定している全国各地にある在宅医療研修プログラムをもつ在宅研修機関 で研修を行い、在宅医療専門医を取得する制度です。

【当クリニック、研修プログラムの特徴】

終末期がん患者の看取りの時期の疼痛緩和や他の症状緩和、認知症患者のBPSDに対する自宅や施設での対応、小児・若年障がい者などさまざまな在宅医療が学べます。

 当クリニックは開業し、9年間に約1,200名の方の在宅医療を担当し、約400名の方の自宅や施設での最期を支援してまいりました。

小児から高齢者、認知症から神経難病、がん患者まで訪問診療を行っており、副院長は循環器内科が専門で心不全終末期の方の支援を行っていて、広く学ぶことができます。

在宅緩和ケアに力を入れており、看取りの時期の症状緩和や家族・遺族ケアを積極的に行っています。

また、これまでも若手医師や医学生、薬学生を迎え、訪問診療の同行等の研修の場を提供してまいりました。

多職種の役割を理解するとともに、地域の多職種との連携、チーム作り、チームとしての底上げや地域づくりの方法も学べます。

熊本県全体の在宅医療のレベルアップ、コメディカルスタッフの医療介護技術の底上げとして、「熊本在宅ドクターネット」「エンドオブライフ・ケア熊本」の事務局をし、研修会を企画開催するとともに、地域連携病院や医療介護サービス事業所と常に情報交換を行い、地域に根ざした在宅医療を展開しております。

地域包括ケアセンターや地域の民生委員さん方と定期的な情報交換を行い、地域づくりに協力しています。多職種連携にはICT活用で連携の促進・効率化を行い、地域包括ケアの基礎についても学べます。

地域包括支援センターや地域の訪問看護ステーションなどと連携し、住民向けのカフェを開催しています。また、クラウド型の電子カルテを使用し、多職種との連携にはSNSを活用し、いつでもどこでもスマホでもカルテ閲覧、記載が可能となっています。スマホやタブレット等で可視化し情報共有、連携の促進・効率化と、顔の見える関係づくりを行っています。在宅医療を通して、地域包括ケアの基礎を学べる良い機会になると思います。

当院の研修プログラムを利用され、在宅医療専門医の資格を取得されることを期待しております。

  • 日本在宅医学会専門医制度について

http://www.zaitakuigakkai.org/k-senmon.html