今年度、第5回は10月16日に開催、真宗大谷派 護法山 浄玄寺の住職で臨床宗教師会 九州支部代表でもある吉尾天声先生をお迎えし「臨床宗教師の意義」というテーマで行いました。

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臨床宗教師とは、布教・伝道を目的とせず、終末期の心の痛みや大切な人を失った悲嘆に対し、傾聴を基本としつつ、相手に求められた場合にだけ読経や祈りのケアを行う宗教者のことです。

在宅ケアにかかわる私たちにとって、患者さまやご家族に対する心のケアへのヒントが得られればと、今回お迎えしました。

当日は今年度最多の35名の方が参加されました。

人生の最期を迎えられる患者さまと見守るご家族に寄り添い、支えたいという思いがいっぱいだからでしょうか、会場は熱気に包まれていました。

先生のお話のなかで、「個人として生きてゆく手法はいくらでもあるが、死という闇に降りて行くための道しるべはなかなか提示されていない」という言葉が印象的でした。

東日本大震災以降、宗派性を排除し公共性をもった“臨床宗教師”の活動に注目が集まっているそうです。価値観・人生観・死生観は人それぞれ、葛藤もそれぞれあることでしょう。だからこそ、思いを受け止め、聴き止めるという臨床宗教師の役割は非常に大きく、終末期ケアへのかかわりにも期待されています。

1現在熊本には研修修了者が6名、サポーターの方が約20名おられるとのこと。

患者さまとご家族が少しでも安心して過ごせるよう、さまざまな専門職種が連携して関わっていますが、そのなかに“臨床宗教師”が実際の現場に加わる日も近いかもしれません。

次回は11月20日に、今年度最後の研修会と懇親会を予定しています。