在宅医療というと、家で具合が悪くなった時、近くのかかりつけの先生に連絡をすると黒いかばんをかかげてやってきて診察し薬を出して帰っていく。そんなイメージを抱かれると思います。それは医療制度上では「往診」と呼ばれます。

近年は、往診という言葉自体を聞くことが少なくなりました。それは医療水準が上がり、診断技術が進歩した結果、様々な検査機器、医療機器がそろう病院に行って診察を受け、検査をした方がより早く診断がついて適切な治療を受けることが可能となったからです。

しかし往診が一般的ではなくなることは、何らかの病気や高齢のために通院すること自体が難しい方にとって、医療を受けるためのハードルはさらにあがったことでもあります。一方、末期がんや神経難病などでも入院ではなくできる限り自宅で過ごしたいと希望される方も増えてきています。つまり、自宅での医療のニーズは逆に大きくなってきていると言えます。

在宅医療は、そのような状況の変化に対応するために、往診の単純な代わりではなく、より総合的に自宅での医療をサポートしていくものであり、通院が困難な病気や障害をもつすべての方が利用できる医療です。

患者さんのご自宅を定期的に訪問し、普段の健康状態を把握し、体調や病状の変化など、なにかのときは往診だけでなく病院への一時的な入院の手配を行うなど、かかりつけ医として健康管理を行います。また、病気を見るだけでなく、生活の面でも訪問看護師さんやケアマネジャーさん、ヘルパーさん、介護ベッドの業者さんなどたくさんの方たちとの連携しながらサポートを行って行きます。

在宅での医療について、いろいろな角度から患者さんとご家族を支えていきますのでどうぞお気軽にご相談ください。